コトラーの戦略的マーケティング

マーケティングの考察のために読みました。コトラーが書いた比較的新しいものなので選びました。考えたことを記します。

商品(サービス含む)が消費者にとってどのような価値を提供できるかが最も重要で、これがマーケティングの全てだと思いました。いいものは売れる。

それと並行して、どの市場をターゲットとするか選択し、自社が強みを持つどの分野で、いかに他社と差別化を図り優位性を持てるかを考える。それがマーケティング戦略である。そう、捉えました。

そのマーケティング戦略があって、次に各戦略がくる。

いいものを高い価格で売る、それなりのものを圧倒的に安い価格で売る。独占・寡占市場では、いかに価格を維持するかをロビー活動も含めて考える。

・コスト戦略
価格戦略に応じて、流通改革などの、コスト戦略を決める。俺の系列のお店は立ち席にして回転率を上げることで、高い食品原価と優秀な料理人への高い人件費を実現していると社長の著書にありました。回転率で利益をかせぎ、おいしいものを高くない価格で提供するモデルです。なんでも原価低減するのでなく、ビジネスモデルに沿ってコストを考える好例と思います。

・ブランド戦略
ブランドは、グッチやコカ・コーラのように、商品に高級感や安心感をロゴを通して、消費者に与える。商品価値が即座に認められたり、広告費が削減できることで、高利の価格設定が可能となる。

スポーツ選手やキャラクターを企業イメージとして使ったり、一目でわかるデザインを用いることが多い。しかし、ブランドの前に、消費者に価値を提供できることが大前提。

上記が本を読んで考えたことです。

他にも、既存顧客との長期関係構築の重要性などなど、言われてみれば分かるけど、なかなか自分で言語化できない話があり、面白かったです。